スループットからCMTSの最適収容台数を算出するには

 1年毎に更新されることで有名になりつつあるこのBlogですが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。
 さて、本日はCMTSへのモデムの収容台数は、どのように考えればいいのかという視点から考えてみました。
 
 収容台数は、大きく2つの視点で捉えることができます。

  1. CMTSの性能
  2. 実効スループット

 
 CMTSに収容できる最大限の台数については、各メーカーから数値が公表されているのでみなさんご存知かと思いますが、実際にどれくらい収容できるのかについては、様々な議論が残るところです。
 しかし、DOCSISのCMTSでは、モデムの収容台数が増えたとしてもCMTSの性能としては上り・下りのトラフィック性能は変わりません。
 そこで、モデム単体に期待する実効スループットをどれくらいに設定するかを考えることで、運用上耐えうる収容台数というものを算出できるのではないか、と考えました。

 
 考えられるパラメータは次の通り・・・

  • 上り信号の変調方式
  • 上り信号の帯域幅
  • 下り信号の変調方式
  • 加入者の同時使用率
  • 加入者に最低限保証したい上りスループット
  • 加入者に最低限保証したい下りスループット

 
 ということで、それぞれのパラメータを入れると自動的に推奨最大収容数を計算するエクセルシートを作ってみました。
https://dl.dropbox.com/u/17081453/DOCSIS2.0CMTS%E5%8F%8E%E5%AE%B9%E5%8F%B0%E6%95%B0%E8%A8%88%E7%AE%97_rev1.0.xls

 要望がありましたらDOCSIS3.0版も作ってみますので、お気軽にお知らせ下さい。