Pre-DOCSIS3.0各社各様

さてさて。2ヶ月ぶりにしれっと復活したわけですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
いやー。NDAの絡みがあって、なかなか書くネタに困っているのです。
ようやくNDAに縛られない、各社のプレゼン内容が明らかになってきたので、Pre-DOCSIS3.0仕様についての各社仕様を並べてみましょう。


CISCO
下り8波320Mbps、上り4波120MbpsのBonding仕様。Broad Logic社製Chipを使用のため、H/W互換性なし。
あいかわらず、Edge CAMを使ったMpeg BondingのSolutionを提供していますが、ここにきて若干の方向修正が入った模様。
1. Software UpgradeでDOCSIS3.0対応できる(Packet Bondingに対応する)
2. その場合、モジュールのH/W交換が必要。
3. 交換は特別Priceで実施。
4. ただし、DOCSIS3.0対応時には停波を伴う。
端末の価格予想:400$


Motorola
下り3波120Mbps、上り1波30MbpsのBonding仕様。Broadcom社製Chipを使用しているが、何故かDOCSIS3.0との互換性無しとの情報あり。(本当?)
ComcastMotorolaモデムの採用を検討しており、Arrisに対して「Motorola仕様のBondingをサポートせよ」とのRequestを出しているとか。
端末の価格予想:250$


Arris
下り4波160Mbps、上り4波120MBpsのBonding仕様。Broadcom社製Chipを使用しており、DOCSIS3.0へはSoftware Upgradeで対応とのこと。
モデムファームウェアのアップグレードを、Hitlessで実施できるという特徴あり。
端末の価格予想:210$


端末の価格面ではArrisが有利?
ただし、上り4波Bondigしかできないとの情報もあり、使い勝手に難があるかも。


Motorolaは1Chip化に成功していながら、端末価格が高い。
また、端末製品化が9月末以降にずれこんでいる模様。


Ciscoは4波Bonding製品の実用化をあきらめた??Business用途に特化する事にしたのかも。


CMTSのソフトウェアについては、各社とも別途ライセンス費用が必要になるとのこと。結局のところ、早く出てきたところが有利になるのではないかとの予想です。


Motorolaについては大分ケーブルが採用を表明していたが、Press Releaseでは4月にサービス開始となっていたところ、現在では6月1日(予定)と修正。また、新サービス内容が120Mbpsとなっているが、64QAMの3Channel Bondingでは90Mbpsしか出ないのでは?? 256QAMで3Channel Bondingなのでしょうか。。。近鉄ケーブルもMotorolaに決まったとの事ですが、両社ともMotorolaモデムのリリースの遅れがサービス開始に致命的な影響を与える可能性がありますね。


Arrisについては、ずいぶん前からChannel Bondingのトライアルをやっていたものの実用化には至らず。日本最大のMSOがどういう方向性を打ち出すかが鍵になるのかも。モデムのリリースは7月とのことにて、製品化は一番早いと予想。


NCTAにおいては、CISCOはWidebandのPresentationはほとんどなし。マーケティングに聞いてみると、韓国のRequirementによって進んでいくのだろうということから、韓国で最初にCISCO Widebandが始まるのかも知れません。


松下・ブロードネットマックス陣営が進めているc.Linkで問題が発生しているとの情報もあり、DOCSIS3.0との関連性がどのようになるのか、目が離せませんね。