沖縄の中の差別

今日、久茂地の居酒屋で友人と談笑していたとき、ふとイタリアでの小話を思い出した。ミラノ人はローマ人の怠惰を馬鹿にし、ローマ人はナポリ人がイタリアの足を引っ張っていると非難し、ナポリ人はミラノ人が自分たちを搾取していると憤慨する、という内容だった。
沖縄は、沖縄本島を中心として大小さまざまな島の集まりだが、友人によるとこれらの島々にも対抗意識というのか、差別意識があるらしい。本島出身の人たちは、与那国島波照間島に住んでいる人たちが怠けているから沖縄の経済が停滞していると考えており、与那国島波照間島の人たちにとっては、沖縄本島琉球時代の苛烈な支配の象徴なのだという。
酒の席での話だったので真偽のほどは分からないが、もし本当だとすれば哀しい話である。過日、某氏が沖縄人(という言い方を、彼はしていた)はすぐ怠けるので仕事では使えないとこぼしてしていたのを聞いたばかりだったのだ。
差別とは、人が生きていく上での必要悪なのだろうか。